初めてのボイストレーニングで準備するもの
まず、はじめにボイストレーニングをするときは、いくつか用意しておきたいものがあります。
- 大きな声を出せる環境
- 水分
- 龍角散などののど飴
- うがい薬
- のどスプレー
- マスク
声のトレーニングで道具は必須ではありませんが、あって損はありません。
それぞれの理由を解説していきます。
大きな声が出せる環境
河原や海辺や山の中。
町中では少ないですが、田舎に行けば大きな声が出せる環境はたくさんあります。
人の多い町中であれば、カラオケボックスや、スタジオなど、防音施設が一般的です。
声を出すときに、音量・音圧と言われる2種類の大きさの指標がありますが、どちらも『腹式呼吸』で発生するコツを習得してから考える必要があります。
そのため、大きな声が出せる環境は声優を目指すに当たってボイストレーニング環境として必須になります。
逆に、大きな声を出せない環境は「小声で演じる癖」がついてしまう可能性があります。
特にこの悪癖はなかなか抜けないので、つけないに越したことはありません。
地味に練習にならないカラオケのマイク
カラオケボックスで練習をするときに、ボイストレーニングをする場合はマイクを使わないようにしましょう。
カラオケは環境として使えますが、カラオケマイクは「音割れ」の意識を忘れやすい設定を行われているので、使い方を間違えて覚えてしまう可能性が高いです。
ボイトレ時の水分の選び方
基本的に水であれば問題有りませんが、そうじゃない場合気をつけたいポイントを覚えておきましょう。
オススメの飲み物
まずは、おすすめの飲み物をご紹介します。
- 温かい・常温の飲み物
- 水
- ホットレモネード
- 常温のスポーツドリンク
- ココア
喉に負担をかけない事を大前提とし、他の作用も少ない物を選びましょう。
さらに具体的には咽喉頭粘膜という粘膜を傷つけないように意識しましょう。
避けたほうがいい飲み物
ボイストレーニングをするときの水分ですが、いくつか避けたほうが良いものがあります。
- 烏龍茶・プーアル茶など
- コーヒー
- カフェイン飲料
- 刺激が強い飲み物
- お酒
- 牛乳
- 冷たい飲み物
このような飲み物は避けましょう。
温かい飲み物がいいとされていますが、烏龍茶、プーアル茶、ジャスミンティーなどの『油を分解する』と言われる飲み物は避けましょう。
声帯や喉の表面には薄い油膜があり、それを洗い流してしまう可能性があるため喉を痛める原因となります。
また、カフェイン飲料も利尿作用から喉の乾きを感じやすいため、無理な発声の原因となりやすいため避けましょう。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
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のど飴、うがい薬、のどスプレー、マスクは先に用意しておく
日本語の発声を中心としている人は、ボイストレーニングで喉を痛める事がほとんどです。
特に大きな声を出そうとすると、普段かからない負担が喉に多くかかるため、炎症を起こす可能性が高く、予防策や炎症を起こした場合の処置を用意しておいて損はありません。
楽器などに比べて初期投資が少ない声の分野なので、安いものだと割り切るのがモチベーション維持する考え方としては良いのではないでしょうか。
初めてのボイストレーニングの実践メニュー
初めてのボイストレーニングで、この記事を見ている人は『先生』になる人がいない状況を想定しています。
そこで、最初にやって起きたいボイトレメニューをご紹介します。
声優の基本的なボイストレーニングは5つに別れます。
- 発声練習(音量・音圧)
- 滑舌練習
- トーン練習
- 発音練習
- 読み上げ練習
演技の練習と混同しがちですが、声単体で見た場合でもこのようなトレーニングを行う必要があるので、一つずつクリアしていきましょう。
実力をつける近道は、ゲームのパラメーターと同じように一つずつ明確にレベル上げしていくことです。
苦手を見つける練習
一通りのボイストレーニングを行って苦手なところを克服していきましょう。
各練習のやり方を実践してみてください。
発声練習
まず、音量や音圧などの難しいことは考えず、大きな声を出す練習をしましょう。
羞恥心を捨ててとにかく大きな声で発音します。
発声練習でよく使われる言葉としては「あえいうえおあお」の滑舌訓練を含めた発音です。
この発声で腹式呼吸を意識する事が必要です。
滑舌練習
滑舌練習はかなり種類があります。
早口言葉、同じ音を連続して出す練習、50音トレーニングetc…
最初は、滑舌がちゃんと出来るか確認するために、早口言葉を言ってみるのが良いです。
入門でオススメはこの3つ。
- 隣の客はよく柿食う客だ
- 蛙ぴょこぴょこ三ぴょこぴょこ合わせてぴょこぴょこ六ぴょこぴょこ
- 坊主が屏風に上手に坊主の絵を書いた
基本の発音、破裂音、濁音。
この3種類が含まれているので、これが出来るようになったら他のものもチャレンジしてみるといいですね。
トーン練習
トーンは、音の高低だと考えてください。
高い声、低い声、色々な声を出して練習します。
裏声と地声の間できれいに出す声をミックスボイスと言い、ここも出来るか確認するのが良いですね。
低音は構造上出せる限界があるとされていますが、高音はこまめな訓練を繰り返すことによって、少しずつ出せるようになっていきます。
ただし、喉を痛めやすいので、高音の訓練はやりすぎに注意しましょう。
発音練習
イントネーションの練習です。
発音練習は特に地方在中の人は意識してみてください。
都内在中でも、東京弁と言われるイントネーションもありますので、標準のイントネーションをそれぞれ覚えておきましょう。
オススメは日本語教材の発音関係を調べることです。
こちらは動画やCDなど、ちゃんと音で覚えておきましょう。
最初の練習で完全に意識するのは難しいかもしれませんが、知識として覚えて少しだけ意識はしておきましょう。
読み上げ練習
ボイストレーニングのなかで一番声優らしい練習になります。
小説、ニュース、チラシなど、身近な物を朗読すると良いですね。
アナウンサーの読み方なども参考になるので、Yahooニュースの中で動画があるものを探す方法などもおすすめです。
[blogcard url=”https://news.yahoo.co.jp/”]
初めてのボイストレーニングで喉を痛めたら
最後にボイストレーニングで喉が痛くなったらどうするかを覚えておきましょう。
ボイストレーニングで喉が痛くなったら、まずその時点でトレーニング終了です。
最初のうちは、腹式呼吸の練習やインナーマッスルが不足している事で起こる事がほとんどで、喉が乾燥したり、無理な発声を行うことで炎症を起こしてる可能性が高いので、のど飴等で保湿を行いましょう。
マスクをすることによって、保湿を行い湿潤療法を行うのが最善です。
のどスプレーなどは用法用量を守って使いましょう。
また、外でボイストレーニングを行っていたら、帰り次第うがい薬でうがいを忘れないようにしてください。
特に炎症を起こした状態で細菌が付着すると、風邪などの感染症のリスクが増えてしまします。
最初に無理せず、一つずつ出来るようにしていきたいものですね。
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ボイストレーニングなら音楽系もあり
ボイストレーニングは、発声の基礎からおこなうので、ヴォーカル向けなどの音楽系ボイストレーニングに通うのもアリです。
特に、基礎はインナーマッスルなどの筋肉になるので、効果的な鍛え方なども教えてもらうのにも良いでしょう。
基礎だけじゃなく技術も学びたい、という人は専門学校に通うのも良いでしょう。