数学の基礎の勉強法
数学の基礎を勉強するのは、とても重要なステップです。
みなさんは、「数学の勉強法」というと、問題を解いて、正解するまで繰り返す方法が良いと思うかもしれません。
でもその前に、「内容・理論の理解」が必要です。
まずは教科書の内容を理解
まずは、数学の教科書をしっかり読み返してみましょう。
授業のノートをちゃんと取っていれば、それもヒントになります。
問題集の問題が解けない！と感じたら、まずは教科書に戻ります。
たくさん解説がのっている、市販の参考書でも構いません。
なぜそうなるのか？を理解する
数学は「なぜそうなるのか？」を理解するのが大切な科目です。
公式の成り立ち・問題の解き方・公式の当てはめ方……。
これらが、「なぜそうなるのか？」を考えてみましょう。
知識は覚えないといけない
数学は、暗記科目ではありません。ただし、覚えなければならない知識はあります。
例えば、連立方程式の用語に「消去」「加減法」と「代入法」があります。
消去：1つのみの文字（xだけ、yだけなど）についての方程式を作ること
加減法：2つの方程式の両辺を足したり引いたりして、1つの文字を消去して、連立方程式を解く方法
代入法：代入によって、1つの文字を消去して、連立方程式を解く方法
このように、言葉の意味を覚えておかないと、次のステップに進めない場面もあります。
丸暗記も手段のひとつ
数学は、理解が重要な科目です。でも、暗記が役に立つ場面もあります。
「分からないな……やりたくないな……」と思ったら、ひとまず公式を丸暗記してしまうのも、ひとつのやり方です。
もちろん、丸暗記さえすれば解ける問題は、最初の方に出てくる簡単な問題だけです。
問題が複雑になってくると、根本的に「なぜそうなるのか？」を理解しないと、解けない問題が増えてきます。
理解しながら例題を解いてみる
数学の「なぜそうなるのか」が理解できたら、例題を解いてみましょう。
なんとなくで進めるのではなく、「なぜそうなるのか」を考えれば、正解にたどり着きやすいです。
例題を解いたら、答え合わせをします。
例題が解けるようなら、基本問題に進みましょう。
基本問題とは、教科書の章末問題・問題集にのっているような問題です。
問題と解答・解説を見比べる
基本問題を解いたら、答え合わせをします。
習いたての分野・苦手な分野なら、間違っていることも多いでしょう。
その場合、自分の書いた途中式と、解説に書いてある式をよく見比べてみましょう。
どこが違うのか？
なぜ違うのか？
これを自分の頭で考えるのが、数学が出来るようになる訓練です。
基本問題をたくさん解く
この調子で、基本問題をたくさん解いていきましょう。
ここでたくさん問題を解くのは、「速く正確に正解を出せるようになるため」ではありません。
「しっかり理解出来ているか、確認するため」
「理解した内容を、知識として定着させるため」
です。
この時点では、制限時間内に解き終わるのにこだわらなくてOKです。
少し時間をかけてもいいので、自分の力で解いてみましょう。
全然分からないなら、前に戻る
「全然分からない」場合は、前の段階に戻ります。
基本問題が解けないなら、例題に戻る。
例題が解けないなら、教科書や参考書に戻る。
教科書や参考書に書いてある内容も分からなければ、いくつか方法があります。
1つは、先生や友達に教えてもらう。
2つめは、辞書を引いて言葉の意味から調べる。
3つめは、解く方法を暗記して、その方法を色々な問題で試す。
どれが1番効果的かは、人によって違います。
勉強法に「よくある方法」はありますが、「こうすれば必ずOK」な方法はありません。
まとめ：理解＆基礎問題で練習
数学の基礎は、理解＆基礎問題の練習、これを繰り返します。
最初にしっかり「なぜそうなるのか？」を理解するのが、とても重要です。
ただし、「まずは解き方を暗記する」方法も、理解のきっかけになります。
