【高校受験】勉強するやる気が出ないたった1つの理由とは?

高校受験も控えているのに、やる気が出ない……と悩んでいる人は多いのではないでしょうか。実は、勉強するやる気が出ない理由は、誰であっても、どの場合でも、たった1つだけです。それは何で、どうやって解決すればいいのかをまとめました。
【高校受験】勉強するやる気が出ないたった1つの理由とは?

高校受験前でもやる気が出ないたった1つの理由

理由はたった1つだけです。「高校受験に合格することの優先順位が1番じゃないから」です。

「高校受験に合格する必要性に駆られていないから」とも言い換えられます。
たったこれだけです。これ以外の理由はありません。

「高校受験合格の優先順位が1番」なのに勉強に取り組めない理由

「高校受験合格の優先順位が1番」なのに勉強に取り組めない理由

例外はあります。
健康状態や家庭環境、経済面で大きな問題を抱えている場合です。
これらの場合、感情では「高校受験合格の優先順位が1番」であっても、自分の生命の維持や家族の安全確保を優先せざるを得ないのです。
逆にいえば、これ以外の場合は、「高校受験合格の優先順位が1番」でさえあればどんな障害も勉強のやる気をなくす原因にはなりません。

健康状態に問題がある場合

例えば、精神的な病や身体的な障害。
自発的に心の底から高校受験合格の必要性に駆られていたとしても、精神的な病が原因で物理的に体を動かせないことはあります。本人にはコントロールできない病気によって、もともとの人格や感情(ここでは「高校受験合格の優先順位が1番」だと思うこと)が、ゆがめられる場合も多々あります。身体的な障害も同じです。

とはいえ、仮に身体障害があったとしても「高校受験合格の優先順位が1番」と思っているなら、なおかつ他人に自分の意思を伝える手段があるなら、なんとかして勉強ができるように介助してくれと頼み込むでしょう。

家庭環境に問題がある場合

虐待を受けている子供が、切実に進学を望んでいるのにも関わらず、親から妨害されるケースが実際にあります。
親から「お前は絶対に進学なんかさせてやらない」と宣言され、勉強していると殴るなどして物理的に不可能にする場合です。

その状況さえ、家出をして高収入の仕事に就き、自分で学費を出して大学に通った人もいます。

経済面で問題がある場合

両親がなんらかの事情で収入が少なく、切実に進学を望んでいる子供が、止むを得ず家計を支えるケースも現実にあります。
学校が終わってすぐに、出来る限りの時間をアルバイトにあてる場合、物理的に時間が取れません。

「高校受験合格の優先順位が1番じゃない」は悪ではない

「高校受験合格の優先順位が1番じゃない」は悪ではない

最初に断っておくと、「高校受験勉強のやる気が出ない」つまり「高校受験合格の優先順位が1番じゃない」のを非難する意図は断じてありません。
優先順位が1番にならないのは、本人が自ら心の底から高校受験合格を望んでいないからです。
高校受験合格を望むか望まないかは、本人に決める権利があります。
したがって、「高校受験勉強のやる気を出す」かどうかは、本人が決めることです。

やる気を出すには「高校受験合格の優先順位を1番」にするしかない

勉強のやる気を出すには、「高校受験合格の優先順位を1番にする」のが最も重要です。
それ以外の、表面的な理由だけを解決しても、なんの意味もありません。
よくきく「気分転換をする」とか「やる気が出るような名言を見る」なんて、なんの解決にもなりません。
もしそんなことでやる気が出るようなら、その人は既に「高校受験合格の優先順位が1番」になっているのです。
もちろん、その場合なら、気分転換をしたり名言を見たりするのはいいことですよ。

「高校受験合格の優先順位が1番」の状態になるには

「高校受験合格の優先順位が1番」の状態になるには

仮に、あなたが勉強のやる気を出したいと思っているとしましょう。
そうすると、自動的に「高校受験合格の優先順位が1番」の状態になる必要があります。
では、どうすれば、その状態になれるのでしょうか。

高校に行きたい理由を考える

そもそもの話です。
高校受験をするのはなぜですか?特定の高校を志望する理由はなぜですか?
人が高校に行きたい理由は、大きく3つに分けられます。
そのどれかによって、「高校受験合格の優先順位を1番」にする方法は異なります。

その高校でやりたいことがあるから

3つのうち、最も「強い」理由ですね。
「強い」とは、「高校受験合格の優先順位を1番」にしやすいという意味です。
詳しい理由としては、例えばこんなものがあります。

  • 科・コースで学べることに魅力を感じるから
  • その高校の部活動に入りたいから
  • 学校の雰囲気がいいから
  • 尊敬する人などの出身・在学校だから
  • 友達と一緒に進学したいから

この場合、志望する高校に合格すると得られるメリットとデメリットを書き出しておくのが効果的です。
具体的に、「この高校に合格すれば、こんな学校生活が送れる」と書いてみましょう。

他の誰かに行きなさいと言われたから

よくある理由です。
親がうるさいから、周りがだいたいここを目指しているから、など。
この理由はあくまで「誰かに言われたことに従っている」だけで、自分の望みではありません。
場合によっては、「本当にその高校に行く必要があるのか?」を考える必要があります。

本当はどうしたいですか?
自分の本心では、どの進路をとって、どんな生き方をしたいのですか?
まずそこを考えて、自分の意思で「この高校に行きたい」と決めましょう。
「高校受験合格の優先順位を1番にする」のは、その後です。

なんとなく

最も「弱い」理由です。
「なんとなく」どこかの高校を志望している人には、情報が不足しています。
色々なことを、調べてみましょう。
次にあげる項目を、順番に調べて、まずは知識をつけましょう。
話はそれからです。

  • 高校にいけば何ができるのか
  • 今の自分の学力はどれくらいなのか
  • 高校に行くメリットは何か
  • なぜ勉強しなくてはならないのか
  • どの高校にどんな特徴があるのか

高校受験合格するメリットをはっきりさせる

高校受験合格するメリットをはっきりさせる

実際、高校受験合格にはたくさんのメリットがあります。
ここでいう「高校受験合格」とは、「ちょっと頑張らないと受からない高校に、見事合格して受験を成功させる」だとします。
高校受験合格のメリットをみてみましょう。

  • 自分に自信がつく
  • 学力がつくことで、頭も良くなる
  • 大学進学により有利になる
  • 保護者や親戚などが喜ぶ

などなど。
具体的なメリットを目に見える形(貼り紙や手帳など)に書き出すと、よりはっきりわかりますよ。

教育費を無駄にしないという観点を持つ

教育費を無駄にしないという観点を持つ

教育には、たくさんのお金がかかります。

公立中学校3年間でかかる学費の総額は、150万円ほどです。
1ヶ月あたり、12万5千円です。1ヶ月に20日登校するとして、1日6250円です。
1日に6限授業があるとすれば、1限の授業に1041円かかっています。
※公立中学校は授業料が無料で、学校外活動費などが有料なので、正確には授業にはお金はかかっていませんが。

私立中学校となると、3年間で総額400万円ほどです。
公立中学校の2.67倍。1限の授業に、2780円かかる計算です。

1041円、2780円といったら、決して小さな金額ではありません。
スーパーのパートなら、よくても時給1000円です。
1時間もきっちり働いて、やっと公立中学校の授業1限分のお金が稼げるのです。

仮に、あなたのおうちの家計を支えている保護者さんの年収が、500万円だとしましょう。
1ヶ月あたり41万6千円。1ヵ月に20日出勤するとして、1日にもらえるお金は20800円です。
1日8時間働いたら、1時間あたり2600円。
1時間働いても、私立中学校の1限分の授業料に届きません。

塾に通っていたら、さらに教育費はかかっていますね。
教育を受けるのは、これだけたいへんな額のお金がかかるのです。
それを無駄にしない、という感覚をもつのも、大切なことです。

高校受験勉強のやる気を出すには

高校受験勉強のやる気を出すには

やる気を出すには、要は「勉強を何よりも優先する」が出来ればいいのです。
ただし、それは簡単には出来ません。結局、自分がどう思うか次第だからです。
小手先のテクニックに頼らず、根本的に「優先順位を1番にする」にはどうしたらいいのかを自ら考えましょう。

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