声優にプロの明確な線引はあるのか
結論から言えばNo。
そもそもの話ですが、プロ声優と言われる人たちと、その他の声優との明確な違いがあるのかと言われて答えられる人はなかなかいません。
理由としてはいくつかありますが、一番の理由としては「セルフプロデュースする職業」であることが起因します。
具体的な理由と、声優を目指す上で必要な目標設定のためのポイントがありますので、その点を確認しましょう。
声優における専業プロ・プロ・アマチュア・新人
明確な基準はありませんが、今回は便宜上4つの段階に分けて説明していきます。
専業プロ | 声優の仕事だけでやっていける人。大多数がイメージする声優職 |
プロ | 声優の仕事を多く受け、認知度や、出演作品数などが多い人。他の職と兼業をしている人を含む |
アマチュア | 事務所所属や、ある程度実績がある人 |
新人 | デビューをした後の状態 |
専業プロの声優とは?
言葉の通り、声優一本で生活が成り立っている人のことを指します。
一般の人が思い浮かべる声優の大多数がこの専業プロだと考えられます。
現在の声優業界で専業声優は、声優人口が増えたことにより、一握りとなっている。
プロの声優とは?
声優以外の仕事も積極的に行っているプロを指します。
業界全体でプロと言われる人は、兼業プロと言われる人や、時間に融通の効く仕事や、タレント業なども含めて行っている方が多いようです。
具体的に関連する職業であれば、声を入れる仕事でマイクなどの機材を使うため、音楽や撮影などの仕事と兼業して音へのアプローチを良くするプロもいます。
兼業をする声優は、各事務所との契約次第でどんな仕事と声優を兼業するかの制約が変わるようです。
事務所の契約次第では、他の仕事ができずに家庭の経済力が必要な場合もあるようですので、プロを目指す人は注意をしましょう。
アマチュア声優とは?
ある程度声優として実績を積んでも、経済的理由や本職を持っているなどの理由から声優を本業としてやっていない人もいます。
基本的にアマチュアと言われる人はスタンスの違いが多く、収録現場での立場の違いはありません。
上記でも述べましたが、プロとの明確な違いはないため、本人の考え方次第だと思っておきましょう。
新人声優とは?
新人声優は「事務所の扱い」によって変わることがあるため、一般論的な内容で解説します。
例えば声優アワードの新人賞で言えばデビューして5年以内であれば、新人賞の受賞資格があります。
デビューはガヤやちょい役なども含めてデビュー扱いなので、そこから下積みの間に突出した成績を持った人が新人賞を受賞します。
新人男優・女優賞
原則としてデビューして5年以内であり、対象期間中に新人賞を取るにふさわしい活躍をした声優に贈られる。
新人期間が3年のところもあり、それぞれの事務所によって違うのは覚えておきましょう。
また、新人期間が長いと「単価」が新人単価で依頼される場合も多く、新人声優と名乗るのも良し悪しがあります。
声優はプロも新人も関係なくクオリティを求められる仕事
仕事として考えた場合、収録現場で求められるものはプロであろうと新人であろうと大きく変わり有りません。
エンジニアや発注する立場からすると、プロの第一線で活躍している人はクオリティや現場で求められるものの抽出の能力、それを表現する技術力が違うように思えます。
芸能関係で昔からよく言われる「勉強させてもらいます」というのは、表現力もさることながら、現場での空気感などの「求められているナニカの回答」を出すためのコミュニケーション能力を磨いている人が大多数ですね。
個人の見解ですが、プロの声優は役者であり、タレントであり、クリエイターでもある。といった印象です。
プロ声優を目指す人は「いい声」ではなく求められているものへの「解答力」や「想像力」などを磨くように心がけると良いでしょう。
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