高校受験で必要な、英語長文読解
高校受験では、当然ながら英語の長文読解を勉強します。
まずは、高校受験の英語についておさらいしましょう。
長文読解は、基礎の積み重ねから
高校受験で、英語の長文読解は苦手な人も多いですよね。
でも、英語の長文読解は、基礎の積み重ねで解けます。
「読めたと思ったのに、選択問題の正解が選べない」
「単語や文法は出来るのに、長文読解になると出来ない」
「そもそも長文読解はしんどいから勉強しづらい」
こんな悩みを抱える人も多いでしょう。
これらのほとんどの原因は
基礎の積み重ねをしていないから
です。
英語の基礎ってなに?
そもそも、「英語の基礎」ってなんでしょうか。
それは、以下のような成り立ちをしています。
- 英単語
- 英文法
- 英語構文
これらが出来て初めて、英語の長文読解は出来るようになります。
4つのステップとは、これらのこと。
英単語、英文法、英語構文、そして長文読解。
その4ステップを順番通りに踏めば、長文読解は解けるようになっていきます。
単語、文法はともかく英語構文ってなに?
英語構文とは「英文の構造・骨組み」です。
対して、
英文法とは「英語という言語そのものを支配する規則」です。
つまり、英語構文とは、英文法の一部です。
この違いを理解するのは、少々難しいかもしれません。
むしろ、
「要するに、ナニを習えば「英語構文」とやらは身に付くのか」
を知った方が、ピンと来やすいでしょう。
英語構文の学習は、以下のような内容を習得します。
- 文型(SV・SVCなど)
- 英語の1文の「仕組み」を理解する
- 英文の組み立てでよくあるパターンを覚える
具体的には、以下のような方法で学習します。
- 品詞分解
- 英文の音読
- 例文の暗記
- お手本に沿って英文を自分で作ってみる
「あ~、それなら学校や塾でやったわ」
と思う人も多いでしょう。
あれは、英語構文を叩きこむための勉強法だったんです。
基礎=英単語・英文法・英語構文
英語の長文読解を解くには、まず基礎を学ばなければなりません。
その「基礎」こそが
英単語・英文法・英語構文
です。
英語長文読解の勉強をする前に
「基礎が出来て初めて、英語長文読解が出来るようになる」
と解説しましたね。
つまり、
「英語の長文読解が出来ない」
のは、
「英語の基礎が出来ていないから」
の場合がほどんどです。
ですから、まずは基礎を見直してみましょう。
英語の基礎を勉強するには?
基礎の積み重ね方は、以下の通り。
- 英単語帳の「公立高校レベル」の単語を覚える
- 文法参考書の文法を習得する
- 英語構文を身に付ける
英単語を覚える
まずは、英単語を十分に覚えましょう。
「ちょっと考えて意味が分かる」
では、まだ不十分です。
例えば、「love」という英単語。
わざわざ「日本語に訳すと、愛だな」
などと考えなくても、すぐに意味は分かりますよね。
これくらい、すぐに意味が浮かんでくるレベルを目指しましょう。
英文法を習得する
次に、英文法を習得します。
最初は、文法書を読んだり、授業を聴いたりして理解する。
次は、実際にその文法を使って英文を書き、身に付ける。
これを、文法書1冊分繰り返します。
もちろん、1回で覚えられる人はごくまれです。
何回繰り返せばいいのか?の答えはただ1つ。
「覚えるまで」です。
英語構文を身に付ける
それから、英語構文を身に付けます。
英語構文とは、
「英文を構成するよくあるパターン」
を指します。
あまりピンと来ないかもしれませんね。
英文法が
「英語という言語そのものを支配するルール」
なのに対して、
英語構文は
「英文の成り立ち・つくりを決める法則」
のようにとらえてください。
なぜ、英語構文の勉強が必要なのか。
それは、英単語・英文法だけでは、英語長文が読めないからです。
英語長文読解の勉強法
英単語・英文法・英語構文を学習したら、
いよいよ長文読解の勉強に入ります。
具体的な方法を見てみましょう。
まずは「じっくり正確に読む」
長文読解の勉強は、まず
「じっくり正確に読む」
ところから始めます。
文章の主語と動詞にあたる部分に印をつけたり、よく知っている文法知識を頭の中から引っ張り出して、書いてある文章にあてはめたり。
分からない単語には、印をつけておきましょう。
そしてすぐに調べるのではなく、前後の文脈で意味を推測してみます。
重要なのは、日本語訳をしないことです。
絶対に、完璧な日本語訳を完成させようとしてはいけません。
なぜなら、高校受験・大学受験共に求められているのは
「英語を英語のままで理解する」
能力だからです。
入試で出題された文章を、いちいち日本語訳して、それから考えていたら時間が足りません。
ただし、メモ程度に、キーワードの日本語訳を走り書きするのは構いません。
じゃあどうすべきか?
それは、
「文章全体の要約をメモする」
ようにします。
その要約と、解説の日本語訳の要約を照らし合わせましょう。
次に「素早くおおまかに読む」
じっくり正確に読む練習をしたら、次は素早くおおまかに読みます。
この段階では、多少、重要なキーワードを見落としても仕方ありません。
さっきは、
「いくら時間をかけてもいいから、自力で正確に読む」
のを目的としていました。
この練習の目的は、
「本番で時間を意識する感覚を養う」
ことです。
それから「素早く正確に読む」
それから「素早く正確に読む」
練習をします。
正確に文章の意味を捉え、重要でない部分は飛ばす。
その練習をします。
時間を計って、時間内に正確に読む練習をしましょう。
仕上げに「トレーニングを積む」
仕上げに、トレーニングを積みます。
具体的には、入試問題を模した問題を、実際の試験に見立てて解くこと。
文法問題、選択問題、リスニングなどの直後に、即座に頭を切り替えて長文読解を解く練習をします。
もちろん、時間はキッチリと測ります。
環境にも気を配りましょう。
人と話しながらや、音楽を聴きながらなどは避けてください。
本番の練習なのですから、出来る限り本番に近づけてください。
高校受験の英語は基礎の積み重ね
高校受験の英語は、基礎の積み重ねが大切です。
長文読解というと、ちょっと応用的というか、難しい印象を受けるかもしれません。
しかし、長文読解が出来ない一番の原因は、その前の基礎が固まっていないことです。
まずは、基礎の見直しを1つ1つ積み重ねていきましょう。